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HIV予防に革新、Lenacapavirが96%の感染抑制効果を示す

Gilead Sciences社が、HIV予防のための新しい治療薬「Lenacapavir」が、第3相臨床試験でHIV感染を96%抑制する効果を示したことを発表しました。

試験参加者の99.9%が感染を防ぐことができ、従来の1日1回服用するTruvadaと比較して優れた結果が得られました。

この試験「PURPOSE 2」は、南アフリカ、タイ、米国など7カ国で行われ、男性、トランスジェンダー、ジェンダー多様者を対象に、Lenacapavirの効果を評価しました。参加者はLenacapavir群とTruvada群に2:1の割合で無作為に割り当てられ、結果として、Lenacapavir群ではHIV感染が2件(0.10件/100人年)、Truvada群では9件(0.93件/100人年)発生しました。

試験の途中で、独立データ監視委員会が主要評価項目である「HIV感染抑制効果」が確認されたことを受け、試験の盲検フェーズは終了し、全参加者にLenacapavirを提供することが決定されました。

Lenacapavirは半年に1度の注射で済むため、毎日薬を服用する必要がなく、服用の継続が難しい人々にとって新たな選択肢となる可能性があります。

目次

PURPOSE 2試験結果の概要

  • Lenacapavir群:感染率0.10件/100人年(2件発生)
  • Truvada群:感染率0.93件/100人年(9件発生)
  • 背景HIV感染率(bHIV):2.37件/100人年
  • LenacapavirはbHIVと比較して96%、Truvadaと比較して89%の感染リスク低減

Gilead社は、この試験結果をもとに、年内に世界各国で規制当局への承認申請を進める予定です。また、低所得国やHIV感染リスクが高い地域に向け、Lenacapavirを迅速かつ安価に提供できるよう、ボランタリーライセンスのパートナー契約も進めているとのことです。

世界に貢献する薬剤ですね…間違いなく…

参考情報

https://www.gilead.com/news-and-press/press-room/press-releases/2024/9/gileads-twiceyearly-lenacapavir-for-hiv-prevention-reduced-hiv-infections-by-96-and-demonstrated-superiority-to-daily-truvada-in-second-pivotal-ph

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