FDA、小児近視進行抑制の眼鏡を初承認

目次

ポイント

  • Essilor Stellestレンズを6〜12歳対象に承認
  • 近視進行を最大71%抑制、眼軸伸長も53%減少
  • 従来のコンタクトレンズに比べ低リスクで使用可能

詳細

FDAは、子どもの近視(Myopia)の進行を抑える眼鏡「Essilor Stellest eyeglass lenses」を初めて承認しました。対象は6〜12歳の小児で、乱視の有無にかかわらず使用できます。

従来は8〜12歳用のコンタクトレンズのみが承認されていましたが、Stellestはより低リスクで、装用も簡単です。

https://evershineoptical.com.sg/2021/04/06/essilor-stellest-new-myopia-control-lens/より

レンズ中央にはクリアな9mmの視界領域があり、その周囲に小さな突起(レンズレット)が配置されています。これが「周辺光のぼかし効果」を生み出し、近視進行を遅らせる仕組みです。

試験結果(24か月)

  • 近視進行抑制率:71%
  • 眼軸伸長抑制率:53%
  • 有害事象:重篤な報告なし(ぼやけ・ハローなど軽度症状あり)

近視は放置すると網膜剥離や緑内障など失明リスクが高まります。世界的に患者が急増しており、今回の承認は小児期からの対策に新たな選択肢を提供するものです。

参考情報

FDA Authorizes Marketing of First Eyeglass Lenses to Slow Progression of Pediatric Myopia

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