目次
ポイント
- GLPG5101(次世代CAR-T)が再発・難治性マントル細胞リンパ腫でFDAのRMAT指定を取得
- 初期試験で高い効果と良好な安全性を確認、重度副作用は少なめ
- RMAT指定により迅速承認や優先審査が可能に
詳細
ベルギーのGalapagos社は、再発・難治性マントル細胞リンパ腫(MCL)を対象としたCAR-T療法候補「GLPG5101」が、米国FDAよりRMAT指定を受けたと発表しました。
GLPG5101は、B細胞由来のがんに特徴的なCD19を標的とし、T細胞の働きを強める「4-1BB」シグナルを組み込んだ次世代型CAR-T療法。患者自身のT細胞を加工し、一度の点滴で投与する仕組みです。
“次世代型”とされる理由
- 4-1BBシグナル搭載がん細胞を狙う「CD19標的」に加え、T細胞を長持ちさせて効きを持続させる4-1BBを組み込み。
- 分散型製造プラットフォーム「Cocoon®」という自動化装置を用い、地域ごとにT細胞を加工。採取から投与まで中央値7日とスピーディー
従来型よりも長く効き、早く届くわけですね!
進行中の第1/2相ATALANTA-1試験では、再発・難治性B細胞性非ホジキンリンパ腫患者を対象に、高い奏効率と完全奏効率が確認されており、重度のサイトカイン放出症候群(CRS)や神経毒性(ICANS)は少なく、安全性も良好とされています。
今後、さらなる試験データが学会で報告される予定です。