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BEAM-101、FDAよりRMAT指定を獲得 鎌状赤血球症治療に新たな可能性

目次

ポイント

  • BEAM-101が米FDAよりRMAT指定を獲得、承認審査を加速へ
  • 胎児型ヘモグロビン(HbF)を増やし鎌状赤血球症の症状を改善・試験でHbF上昇
  • HbS減少、移植後の血管閉塞発作は報告なし

詳細

Beam TherapeuticsのBEAM-101が、米FDAから再生医療先端治療(RMAT)指定を受けました。

今年6月のオーファンドラッグ指定に続くもので、規制当局との協議を加速させ、承認申請に向けた道筋が広がります。

BEAM-101は、患者自身の造血幹細胞を遺伝子編集し、胎児型ヘモグロビン(HbF)を増やすことで、赤血球の鎌状化を防ぐ一回投与型の細胞治療です。

編集はHbFの抑制因子BCL11Aの結合を妨げる仕組みで、自然にHbFが高く残る体質を再現します。

BEACON試験(第1/2相)データ(EHA2025発表)

  • 対象患者17人でHbFの持続的上昇とHbSの減少を確認・好中球・血小板の回復も迅速
  • 溶血や酸素運搬の指標が正常化または改善
  • 移植後にVOC(血管閉塞発作)の発生なし
  • 患者は中央値1回の動員サイクルで造血幹細胞を確保
  • 製造工程は高収率かつ安定した品質を維持

現在までに30人以上が投与を受けており、2025年末にはさらに詳細なデータが発表予定です。

鎌状赤血球症は世界で約800万人が罹患し、激しい痛みや臓器障害を引き起こす深刻な病気ですが、BEAM-101は根本的な治療につながる可能性が期待されています。

参考情報

Beam Therapeutics Announces U.S. FDA Regenerative Medicine Advanced Therapy (RMAT) Designation Granted to BEAM-101 for the Treatment of Sickle Cell Disease

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