目次
ポイント
- Halda TherapeuticsのHLD-0915が、転移性去勢抵抗性前立腺がんに対しFDAの迅速審査指定を取得。
- HLD-0915は経口投与可能で、がん細胞内のタンパク質同士を結合させて働きを止める新しい仕組みの薬。
- 第1/2相試験が進行中で、耐性がんにも効果が期待される。
詳細
Halda Therapeuticsが開発中の新しい治療薬HLD-0915が、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に対して米国FDAから「ファストトラック(迅速審査指定)」を受けました。
これにより、FDAとの審査・相談が加速し、患者さんに早く届く可能性が高まります。
HLD-0915の特徴
- 経口で投与できる小分子薬
- がん細胞内の「アンドロゲン受容体」と「必須機能を持つタンパク質」を人工的に結合
- その結果、がん細胞の重要な働きを止め、がんの増殖を抑える
- 前臨床試験では、腫瘍の縮小やPSA値の低下を確認
現在、HLD-0915は第1/2相臨床試験(NCT06800313)が進行中で、安全性・有効性が検証されています。
特に薬剤耐性が生じたケースでも効果が期待される点が注目されています。今回の指定により、HLD-0915はmCRPCに対する新しい治療選択肢として臨床開発が加速する見通しです。