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【ロシュ】脳内移行型抗体Trontinemab、アルツハイマー病で有望な効果

ロシュは、アルツハイマー病の新薬候補「trontinemab」に関する最新データをAAIC2025で発表しました。脳内への薬剤移行を高める「Brainshuttle技術」により、アミロイドβの急速かつ強力な除去が可能であることが示されています。

目次

▼試験データまとめ

  • 第Ib/IIa相試験(3.6mg/kg群)
    • 治療28週後、91%の患者がアミロイドPET陰性
    • 72%がアミロイドを「深く」除去(11 centiloid未満)
    • ARIA-E発生率は5%未満、全例が軽度

※11centiloid未満:アミロイドの蓄積がほぼ無い、または非常に少ない 状態を指します。通常、24~30 centiloid以上が「アミロイド陽性」 とされるため、。11 centiloid未満というのは、→ かなり深くア ミロイドが除去された状態といえます。

  • 作用機序
    • アミロイドβに結合する抗体に、トランスフェリン受容体を介する脳内輸送モジュールを組み合わせ
    • 低用量で脳内に高濃度移行し、アミロイド斑を除去
  • 今後の展望
    • 症状出現前段階の患者対象の第III相試験を年内開始予定
    • 病気の進行を「遅らせる・防ぐ」ことを目指す

さらに、診断面でもElecsys pTau217血液検査が注目されており、PET検査と同等の精度でアミロイドの有無を判定できる可能性が示されました。

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