IDEAYA Biosciencesは、原発性ぶどう膜黒色腫(UM)に対する術前療法としてのDarovasertibについて、FDAとの第3相試験デザインの合意を得たと発表しました。
この試験では、Darovasertibの有効性と安全性を評価し、眼球摘出や視力低下を防ぐことが主な目的です。試験は2025年前半に開始予定です。
目次
試験デザインの概要
- 登録予定患者数:520人(2:1の割合でDarovasertib群と対照群に割り付け)
- コホート1(摘出対象患者):120人
- 主要評価項目:眼球温存率(95%CIで下限が10%を上回ること)
- コホート2(プラーク小線源治療対象):400人
- 主要評価項目:視力低下(ETDRS15文字以上の視力低下の割合)
- 副次評価項目
- EFS(イベントフリー生存)の悪化がないこと
- 腫瘍の縮小(直径積で20%以上)
- 重要な眼組織への放射線量20%以上の減少 など
DarovasertibはPKC阻害剤で、すでにFDAより「ブレイクスルーセラピー指定」および「希少疾病用医薬品指定」を受けています。
今回の試験が成功すれば、眼球温存を目指す新たな選択肢が期待されます。今後の進展に注目です。