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FDA、肺がんHER2変異にHERNEXEOS承認

目次

ポイント

  • HERNEXEOS(zongertinib)がHER2変異型進行NSCLCにFDA承認
  • 経口で服用できる初の分子標的薬
  • 奏効率75%(完全奏効6%、部分奏効69%)
  • 効果持続6か月以上は58%の患者で確認
  • 主な副作用は下痢、肝障害、発疹、疲労、吐き気

詳細

FDAは、HER2(ERBB2)遺伝子に変異を持つ進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対して、経口の分子標的薬HERNEXEOS(zongertinib)を「迅速承認」しました。対象は、既に全身治療を受けた成人患者です。

HER2変異はNSCLCの約2〜4%にみられ、進行が早く脳転移も起こしやすいため、これまで治療選択肢が限られていました。ZongertinibはHER2を狙い撃ちするチロシンキナーゼ阻害薬で、がん細胞の増殖を抑える作用を持ちます。

試験結果(Beamion-LUNG 1)

  • 客観的奏効率(ORR):75%(N=71)
  • 完全奏効 6%、部分奏効 69%
  • 効果持続6か月以上:58%(n=53)
  • 投与中止率:2.9%

副作用は主に消化器や皮膚症状が中心で、多くは管理可能とされています。

この新薬の登場は、治療選択肢の乏しかったHER2変異型肺がんにとって、大きな一歩となりそうです。

参考情報

FDA Grants Accelerated Approval to HERNEXEOS for HER2-Mutant NSCLC (Boehringer Ingelheim)

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