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【Vepdegestrant、ESR1変異乳がんでFDAが承認審査を開始】

ArvinasとPfizerは、経口PROTAC型エストロゲン受容体分解薬Vepdegestrantについて、FDAが新薬承認申請(NDA)を受理したと発表しました。

対象はホルモン受容体陽性(ER+)、HER2陰性でESR1遺伝子変異を有する進行・転移性乳がん患者のうち、内分泌療法後に病状が進行した例です。審査期限は2026年6月5日。

承認申請の根拠となったのは、第3相VERITAC-2試験で、既存薬フルベストラントと比べて無増悪生存期間(PFS)が統計的に有意かつ臨床的に意味のある改善を示しました。

Vepdegestrantは世界初、乳がんで有効性を示したPROTAC医薬で、変異したエストロゲン受容体そのものを細胞内で分解し、がん細胞の増殖シグナルを断ちます。

目次

試験概要(VERITAC-2)

  • 対象:ER+/HER2-進行・転移乳がん患者(CDK4/6阻害薬+内分泌療法後)
  • 登録数:624例(うちESR1変異陽性270例)
  • 投与方法:Vepdegestrant(経口・連日)vs フルベストラント(筋注)
  • 主要評価項目:ESR1変異群および全体集団でのPFS

今回の発表は、特に治療選択肢が限られるESR1変異陽性患者にとって、新たな選択肢となる可能性があります。

参考情報

Arvinas Announces FDA Acceptance of the New Drug Application for Vepdegestrant for the Treatment of ESR1m, ER+/HER2- Advanced Breast Cancer

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