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アルツハイマー病にNK細胞治療、新たな光Troculeucel

NKGen Biotechは、中等度アルツハイマー病患者を対象とした第1/2a相試験で、NK細胞治療薬「Troculeucel(SNK01)」の有望な結果を報告しました。

患者3人に対し、過去最高量となる60億個のNK細胞を3週間ごとに投与。17回の治療を完了した2人は、3ヵ月以内に中等度から軽度へと病状が改善。1人はその後も改善を続けました。

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作用機序

Troculeucelは、患者自身のNK細胞(免疫細胞)を増やして戻す治療です。

これにより、脳内の炎症を抑え、アミロイドβやタウタンパク質など、アルツハイマー病の原因とされる物質を減少させる働きが期待されています。

試験結果の概要

  • 安全性:全例で薬剤関連の有害事象なし
  • 認知機能:3ヵ月時点で全員がCDR-SBおよびADCOMSスコアで安定または改善
  • 12ヵ月時点:2人が全ての認知指標で改善または安定、1人はCDR-SBが4.5まで改善
  • バイオマーカー
     - GFAP:6ヵ月時点で3人すべてで減少
     - Aβ42/40比:12ヵ月時点で改善
     - p-Tau 181および217:安定

今後、プラセボ対照の第2a相試験でさらなる効果の確認が進められます。

なおTroculeucelはfast-track指定を受けています。

参考情報

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