バイオジェンが開発中の新しい治療薬「BIIB080」が、アルツハイマー病の治療薬として米FDAより Fast Track指定を受けました。
この薬は、タウたんぱく質の設計図(mRNA)に働きかけて、脳内でのタウの生成を抑える仕組みです。タウはアルツハイマー病の原因物質の一つとされ、神経細胞の障害や記憶障害に関係しています。
目次
概要
- 試験結果(第1b相データより)
- 脳脊髄液中のタウたんぱく質が用量依存的に減少
- PET検査で脳内のタウ蓄積も減少
- 認知機能や日常生活能力にも良好な傾向
現在は初期アルツハイマー患者を対象とした第2相CELIA試験が進行中で、結果は2026年に公表予定です。
タウに直接アプローチする新しい治療薬として、今後の展開に期待が高まります。