進行または切除不能なNRAS変異型メラノーマ治療の新たな希望として、Immuneering社の治療薬「IMM-1-104」が、FDA(アメリカ食品医薬品局)のファストトラック指定を取得しました。
この薬は、既存治療薬が効かなくなった患者や副作用に耐えられない患者を対象に開発されています。
目次
注目ポイント
- 副作用軽減の新しいMEK阻害薬
- IMM-1-104は、従来のMEK阻害薬に比べて優れた耐容性を示し、患者への負担が少ないことが臨床試験(第1相)で確認されました。
- 迅速な承認プロセスへ
- ファストトラック指定により、開発と審査が加速される見込みです。
- 進行中の臨床試験
- IMM-1-104は、進行がん患者を対象とした第2a相試験で、5つの治療群に分けた検証が行われています。
IMM-1-104とは?
IMM-1-104は、RAS変異を持つがん細胞を標的とし、健康な細胞への影響を最小限に抑える「Deep Cyclic Inhibition」という独自技術を用いた経口薬です。1日1回の服用で、高い治療効果と低副作用が期待されています。