BiogenとUCBが、全米リウマチ学会(ACR)で第3相PHOENYCS GO試験の結果を発表しました。
中等度から重度の全身性エリテマトーデス(SLE)患者において、Dapirolizumab Pegol(DZP)が疾患活動性を有意に抑制したことが確認されました。
目次
試験結果の要点
主要評価項目(BICLA反応率)
- DZP群:49.5%
- 標準治療群:34.6%
- 差:14.6%(95% CI: 3.3–25.8, p=0.0110)
ステロイド減量(7.5mg/日以下)
- DZP群:72.4%
- 標準治療群:52.9%
- 差:17.1%(95% CI: 0.7–33.4, p=0.0404)
疾患活動性指数(SLEDAI-2K)減少
- DZP群:-6.1
- 標準治療群:-4.2
- 差:-1.8(95% CI: -2.7–-0.9, p=0.0001)
重度疾患フレアの発生率
- DZP群:11.6%
- 標準治療群:23.4%
- 50%抑制(95% CI: 1.4–21.6, p=0.0257)
安全性
有害事象(TEAE)はDZP群で82.6%、標準治療群で75.0%でしたが、重篤なTEAEはDZP群で低く(9.9% vs. 14.8%)、安全性は良好と評価されました。
今後の展開 試験結果を踏まえ、両社はDZPの第3相試験をさらに進める予定です。