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【アムジェン】UPLIZNAとKRYSTEXXA、IgG4関連疾患と慢性痛風にて新データ

Amgen社は2024年米国リウマチ学会(ACR)で、稀少疾患治療薬UPLIZNA(inebilizumab)とKRYSTEXXA(pegloticase)の最新研究結果を発表しました。

目次

UPLIZNAのMITIGATE試験

  • 試験デザイン
  • 対象:IgG4関連疾患(IgG4-RD)の患者を対象とした初の無作為化二重盲検プラセボ対照試験
  • 方法:複数施設で実施された本試験では、患者をUPLIZNA群とプラセボ群に無作為に割り付け
  • 主要評価項目:52週の観察期間中におけるIgG4-RDの再発リスクを比較
  • 投与方法:UPLIZNAは初回2回の投与後、以降6カ月ごとに1回の投与
  • 対象細胞:UPLIZNAは、疾患活動性に関与するCD19+ B細胞(自己抗体を産生する細胞)を標的とし、速やかで持続的なB細胞の枯渇を誘導

主な結果

  • 再発リスク:UPLIZNA群では再発リスクが87%減少(ハザード比0.13、p<0.001)
  • 年間再発率:UPLIZNA群で0.10、プラセボ群で0.71(p<0.001)
  • 完全寛解:52週時点でUPLIZNA群の57.4%が再発なく治療不要の寛解を達成(プラセボ群22.4%、p<0.001)
  • ステロイド不要:UPLIZNA群の89.7%がグルココルチコイド不要で疾患コントロールが可能

この結果により、UPLIZNAがIgG4関連疾患において、再発リスクの抑制と寛解達成に有効であることが示されました。FDAからもブレークスルー治療薬に指定されており、今後の承認手続きに期待が寄せられます。

KRYSTEXXAのAGILE試験

  • 試験デザイン
  • 目的:KRYSTEXXAを60分の短時間で点滴した場合の安全性・有効性を評価
  • 対象:既存の治療に反応しない慢性痛風(uncontrolled gout)患者
  • 投与法:KRYSTEXXAをメトトレキサート15mgとの併用で60分間に短縮して点滴
  • 評価項目:尿酸値の低下と、治療反応(6カ月間にわたる尿酸値<6mg/dLの維持率)および安全性

主な結果

  • 反応率:67.2%が6カ月間の治療反応を維持
  • 安全性:6.0%が投与反応を示し、アナフィラキシーは1.7%

UPLIZNAとKRYSTEXXAは、IgG4関連疾患および慢性痛風に対する新たな治療オプションとして、今後に注目ですね!

参考情報

AMGEN PRESENTS NEW DATA ACROSS RARE INFLAMMATORY DISEASES AT ACR 2024 Nov. 14, 2024 Accessed Nov. 15, 2024

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