Eli Lilly社は、肥満や過体重の前糖尿病成人を対象に、3年間にわたる第3相試験「SURMOUNT-1」の結果を発表しました。この試験で、チルゼパチド(Zepbound®/Mounjaro®)の週1回注射により、体重が平均22.9%減少し、糖尿病への進行リスクが94%減少することが確認されました。
目次
試験結果の要点
- 糖尿病進行リスク:チルゼパチド群で94%減(ハザード比0.06)
- 新規糖尿病発症率:チルゼパチド群1.2%、プラセボ群12.6%
- 体重減少効果:15mg投与で体重が平均22.9%減少
チルゼパチドは、GIPとGLP-1受容体を同時に刺激する唯一の薬剤で、長期的な体重管理と糖尿病リスク軽減が期待されています。
参考情報
Treatment with tirzepatide in adults with pre-diabetes and obesity or overweight resulted in sustained weight loss and nearly 99% remained diabetes-free at 176 weeks November 13, 2024 Accessed November 15, 2024