Autolus Therapeuticsは、obecabtagene autoleucel(商品名AUCATZYL)がFDAより成人の再発または難治性B細胞性急性リンパ性白血病(r/r B-ALL)治療として承認されたことを発表しました。
AUCATZYLはFDAで初めてREMS(リスク評価緩和戦略)を必要としないCAR-T療法です。
目次
REMSとは?
REMSは、薬剤の安全な使用を保証するためのFDAが求めるプログラムです。
特定の薬剤が重篤なリスクを伴う場合、そのリスクを管理し患者の安全を守るために実施されます。
REMSには、医療提供者向けの教育や薬剤の使用条件、モニタリングの要件などが含まれます。
AUCATZYLはREMSが不要なため、医療現場での導入や患者への提供が比較的容易になります。
FELIX試験で示された優れた有効性と管理可能な安全性により、成人のr/r B-ALL患者に新たな治療選択肢として期待されます。
試験結果概要
- 完全寛解率(OCR1):63%(CRが51%、CRiが12%)
- 3ヵ月以内のCR率:42%
- CRの中央値:14.1ヵ月
安全性情報
- CRS(サイトカイン放出症候群):75%(Grade 3は3%、Grade 4/5なし)
- ICANS(免疫効果細胞関連神経毒性症候群):24%(Grade ≥3は7%)
参考情報
- Autolus Therapeutics Announces FDA Approval of AUCATZYL® (obecabtagene autoleucel – obe-cel) for adults with relapsed/refractory B-cell acute lymphoblastic leukemia (r/r B-ALL):Autolus Therapeutics November 8, 2024,Accessed November 9,2024
- FDA approves obecabtagene autoleucel for adults with relapsed or refractory B-cell precursor acute lymphoblastic leukemia:FDA November 8, 2024,Accessed November 9, 2024