AmgenとAstraZenecaは、TEZSPIRE(tezepelumab-ekko)が第3相WAYPOINT試験で、慢性副鼻腔炎合併鼻ポリープ(CRSwNP)患者において主要評価項目を達成したと発表しました。
TEZSPIREは、鼻ポリープのサイズ縮小と鼻づまりの改善でプラセボに対し統計的有意な結果を示しました。
目次
試験概要
- 対象:標準治療(経鼻コルチコステロイド)で効果が不十分な成人
- 方法:無作為化二重盲検プラセボ対照試験
- 主要評価項目:鼻内視鏡によるポリープスコア、患者報告による鼻づまりスコア
TEZSPIREの特徴
TEZSPIREは、炎症を引き起こす胸腺間質性リンパ球生成因子(TSLP)を阻害し、複数の炎症経路を抑制します。これにより、炎症を抑える効果が広範囲に及び、CRSwNPや重症喘息などの症状を改善します。
CRSwNPと治療の意義
CRSwNPは慢性炎症により鼻ポリープが形成され、呼吸困難や嗅覚障害などが生じます。現行の治療にはステロイドや手術がありますが、再発が課題です。
TEZSPIREは、再発リスクの軽減と患者の生活の質向上に寄与する新たな治療選択肢なる可能性があります。
AmgenとAstraZenecaは、今回の結果をもとに承認取得に向けて進めていく方針です。