Novo Nordiskが第3相ESSENCE試験にて、週1回2.4mgのSemaglutide投与がメタボリック関連脂肪肝炎(MASH)患者の肝線維化改善と脂肪肝炎解消に有効であると発表しました。72週目での中間解析結果は以下の通りです。
目次
試験結果の詳細
- 肝線維化の改善:Semaglutide投与群では37.0%の患者が肝線維化の改善を達成(95%信頼区間[CI]: 33.1-41.0%)、プラセボ群は22.5%(95% CI: 19.2-26.0%)。
- 脂肪肝炎の解消:Semaglutide投与群で62.9%が脂肪肝炎解消(95% CI: 58.8-66.9%)、プラセボ群は34.1%(95% CI: 30.2-38.3%)。
安全性と耐容性
Semaglutideは良好な安全性を示し、過去の試験と同様の耐容性が確認されています。副作用の大半は軽度から中等度であり、安全な治療法として期待されています。
MASH治療における重要性
MASHは、進行すると肝硬変や肝臓がんのリスクが高まる疾患であり、特に肥満やメタボリックシンドロームの患者で多く見られます。今回の試験結果により、Semaglutideが新たな治療選択肢として期待されています。
今後の展望 Novo Nordiskは2025年の上半期に米国およびEUでの承認申請を予定。詳細なデータは今後の学会で発表される見込みです。