豪森药业 (Hansoh Pharma)が開発したB7-H3標的の抗体薬物複合体(ADC)「HS-20093」が、中国の国家薬品監督管理局(NMPA)により「ブレークスルーセラピー」に指定されました。
この薬剤は、標準治療後に進行した小細胞肺がん(ES-SCLC)に対する新しい治療オプションとして期待されています。
なお本薬はGSKがグローバル開発を担当しています。
目次
HS-20093の特徴
- 薬剤の構造:B7-H3に特異的に結合する全ヒト型抗体と、トポイソメラーゼ阻害剤を結合した抗体薬物複合体(ADC)
- 対象疾患:広範期小細胞肺がん(ES-SCLC)のほか、肉腫、頭頸部がん、食道がん、その他の固形がん
- 進行中の臨床試験:中国で小細胞肺がんに対する第III相試験を実施中、他のがん種でも第I/II相試験を実施中
詳しい作用機序はコチラ
HS-20093(上海Hansoh Biomedical社)|Chiku-note.
B7-H3タンパク質を特異的に標的とするヒト化IgG1抗体薬物複合体(ADC)の作用機序とアナリスト分析です。 作用機序 HS-20093は、上海Hansoh Biomedicalおよびその研究部門…
小細胞肺がん(SCLC)とは
- 特徴:肺がんの一種で、特に広範期小細胞肺がん(ES-SCLC)患者の多くでがんが転移しています
- 予後:治療選択肢が限られ、5年生存率は3%前後。初回治療後に再発する例が多く、再発後の生存期間は通常5〜6ヶ月とされています
参考情報
翰森制药HS-20093 (B7-H3 ADC)获国家药 品监督管理局批准纳入“突破性治疗药物”:2024/11/02アクセス