日本(福岡)と米国(ニューヨーク)に拠点を持つバイオ医薬品企業、FELIQS社は、独自の小分子医薬品「FLQ-101」が米国FDAからファストトラック指定を受けたと発表しました。
この指定は早産児網膜症(ROP)の予防を目的とし、迅速な治療開発・審査を支援するためのものです。FELIQSは2025年第1四半期に日米で第1b/2相試験(tROPhy-1試験)を開始予定です。
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FLQ-101の特徴
FLQ-101は、1日1回の経口・静注投与で、網膜の血管新生を正常化させ、炎症と異常血管の成長を防ぐ効果があります。
2024年には、米国FDAから希少疾患用医薬品指定も取得しており、早産児網膜症予防の新たな選択肢として期待されています。
背景:早産児網膜症(ROP)
ROPは未熟児に発症する網膜血管異常の一種で、米国内で年間約2万7000人が罹患し、幼児期の失明原因の一つとなっています。現行の治療(レーザー凝固や抗VEGF療法)は発症後に行われるため、FLQ-101のような予防薬の開発が急がれています。
FELIQS社のCEO、久保信博士は、「FDAによる認知は、未熟児に新たな治療選択肢を提供するための重要な一歩です」と述べています。
余談ですが本社所在地はここです!久留米アリーナのそばにこんな会社が…