Verastem Oncologyは、KRAS変異型低悪性度漿液性卵巣がん(LGSOC)の治療薬として、AvutometinibとDefactinibの組み合わせによる新薬承認申請(NDA)を米食品医薬品局(FDA)に完了しました。LGSOCは非常に稀な卵巣がんで、これまでFDA承認治療がなく、新薬の早期承認と優先審査が求められています。FDAの審査結果は2024年末までに判断され、承認されれば2025年中頃には提供が可能になる見込みです。
目次
RAMP 201試験の結果
- 客観的奏効率(ORR): 44%
- 無増悪生存期間(PFS): 中央値22ヵ月
- 6ヵ月時点での病勢コントロール率: 70%
- 治療中止率: 有害事象による治療中止率は10%
治療メカニズム
AvutometinibはRAF/MEKを阻害し、DefactinibはFAK(フォーカル接着キナーゼ)を選択的に抑制することで、腫瘍の増殖を抑える効果を示しています。
参考情報
- Verastem Oncology Completes Rolling NDA Submission to the FDA for Avutometinib Plus Defactinib as a Treatment for Recurrent KRAS Mutant Low-Grade Serous Ovarian Cancer:2024/11/01アクセス
- Avutometinibに関するVerastem Oncology社の発表について(KRAS変異陽性再発低悪性度漿液性卵巣がんに対するavutometinibおよびdefactinibのローリングサブミッションによるFDAへの承認申請提出完了):2024/11/01アクセス