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Dupixent、慢性特発性蕁麻疹の第3相試験で症状抑制効果確認

Regeneron PharmaceuticalsとSanofiは、Dupixent(デュピルマブ)が慢性特発性蕁麻疹(CSU)患者において、かゆみや蕁麻疹の症状を大幅に改善する効果を示した第3相試験「LIBERTY-CUPID Study C」の結果を発表しました。

抗ヒスタミン薬でコントロールできない患者を対象に行われたこの試験は、米国での再申請に向けた重要なデータとなる見込みです。

目次

試験結果の概要

この試験には、抗ヒスタミン薬を使用しても症状が改善しない患者151名が参加。Dupixent群(74名)とプラセボ群(77名)に分かれ、24週間にわたって治療が行われました。

  • かゆみスコア: Dupixent群で8.64ポイント減少、プラセボ群で6.10ポイント減少(p=0.02)
  • 蕁麻疹活動スコア: Dupixent群で15.86ポイント減少、プラセボ群で11.21ポイント減少(p=0.02)
  • 疾患コントロール達成率: Dupixent群で41%、プラセボ群で23%(p=0.005)
  • 完全反応率: Dupixent群で30%、プラセボ群で18%(p=0.02)

安全性と副作用

Dupixentの安全性は既存の適応症におけるものと概ね一致し、注射部位の反応(12% vs 4%)やCOVID-19感染(8% vs 5%)が比較的多く報告されました。

今後の展望

Dupixentは既に日本やアラブ首長国連邦でCSUの治療薬として承認されており、欧州でも審査中です。米国で承認されれば、10年以上ぶりの新しい標的治療薬として、多くのCSU患者に新たな選択肢を提供することになります。

参考情報

https://investor.regeneron.com/news-releases/news-release-details/dupixentr-dupilumab-late-breaking-positive-phase-3-data-chronic

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