Cothera Bioscienceは、再発または難治性のバーキットリンパ腫を対象に開発中の新薬PC-002が、米国食品医薬品局（FDA）からファストトラック指定を受けました。今回の指定により、開発と承認までのプロセスが迅速化される見込みです。
目次
作用機序
PC-002は、脱ユビキチン化酵素（DUB）阻害剤です。DUBを阻害することで、がんの進行に関与するMycタンパク質の分解を促進します。さらに、抗アポトーシスタンパク質であるサバイビンの抑制も行うことで、がん細胞の生存を抑え、増殖を効果的に抑制します。この二重の作用により、Mycをターゲットとしたがん治療として新たな可能性が期待されています。
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疾患概要
バーキットリンパ腫は、極めて進行が速い非ホジキンリンパ腫の一種で、特にMyc遺伝子の異常が原因とされています。再発や難治性の症例では、従来の治療が効果を示しにくいため、新たな治療選択肢が求められています。PC-002は、このMyc異常を標的とする新しい治療法として、期待されています。