BeiGeneは、TEVIMBRA(Tislelizumab)が進行性/転移性胃がんまたは胃食道接合部がん(G/GEJ)および食道扁平上皮がん(ESCC)の治療において、欧州医薬品庁(EMA)のCHMPから肯定的な意見を受けたと発表しました。この意見は、それぞれの第3相臨床試験「RATIONALE-305」と「RATIONALE-306」の結果に基づいています。
目次
【進行性/転移性胃がんまたは胃食道接合部がんの試験結果:RATIONALE-305】
- 参加患者:997人
- Tislelizumabと化学療法(プラチナ製剤+フルオロピリミジン系薬)の併用群で、全生存期間(OS)中央値は15.0ヵ月、対照群では12.9ヵ月(HR: 0.80, 95% CI: 0.70-0.92, P=0.0011)。
- PD-L1発現率が5%以上の患者では、併用群のOS中央値は16.4ヵ月、対照群は12.8ヵ月(HR: 0.71, 95% CI: 0.58-0.86)、死亡リスクを29%低減。
【食道扁平上皮がん(ESCC)治療の試験結果:RATIONALE-306】
- 参加患者:649人
- Tislelizumabと化学療法(プラチナ製剤)併用群で、OS中央値は17.2ヵ月、対照群は10.6ヵ月(HR: 0.66, 95% CI: 0.54-0.80, P<0.0001)。
- PD-L1発現率5%以上の患者では、OS中央値は19.1ヵ月、対照群は10.0ヵ月(HR: 0.62, 95% CI: 0.49-0.79)、死亡リスクを38%低減。
安全性
Tislelizumabと化学療法併用での主な重篤な副作用は、好中球減少症、血小板減少症、貧血、疲労、肺炎などが報告されています。
参考情報
BeiGene、TEVIMBRA®(tislelizumab)の米国発売を開始
BeiGeneは、10/4、抗PD-1抗体薬であるTEVIMBRA®(tislelizumab)が米国で商業販売開始されたことを発表しました。本薬は、PD-(L)1阻害剤を含まない全身化学療法を受けた…