Novo Nordiskは、SOUL試験の結果、経口Semaglutide(リベルサス)が2型糖尿病患者において主要心血管イベント(MACE)のリスクを14%減少させることを発表しました。この結果を受け、同社は米国およびEUでの適応拡大の申請を予定しています。
目次
試験デザイン
SOUL試験は、2型糖尿病と心血管疾患(CVD)または慢性腎臓病(CKD)を持つ患者9,650名を対象に、経口Semaglutideの効果を評価する多施設、無作為化、二重盲検、プラセボ対照の第3相試験です。
標準治療に追加して経口Semaglutideまたはプラセボを投与し、主要評価項目として心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中を含むMACEの発生率を比較しました。
有効性&安全性
試験の結果、経口Semaglutideはプラセボに比べてMACEのリスクを14%低減させました。全ての主要評価項目(心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中)がこのリスク軽減に寄与しました。
経口Semaglutideの安全性プロファイルは、これまでの試験結果と一致し、良好な耐容性が確認されました。治療に伴う重大な副作用は報告されておらず、標準治療と併用する際も安全であると考えられています。
この試験結果は、2型糖尿病患者における新たな治療選択肢として期待されています。
参考情報
https://www.novonordisk.com/news-and-media/news-and-ir-materials/news-details.html?id=171480