Gilead SciencesとMerckは、HIV治療における新たな経口週1回服用の治療法として、Islatravir(逆転写酵素阻害薬)とLenacapavir(カプシド阻害薬)の併用療法が有望な結果を示したと発表しました。
第2相試験で、週1回の併用療法群と毎日服用のBiktarvy群(対照群)を比較したところ、48週目時点で94.2%の患者がウイルス抑制(HIV-1 RNA <50コピー/mL)を維持し、Biktarvy群の92.3%と同等の効果が確認されました。また、どちらの群でもウイルス量が50コピー/mL以上になった患者は一人もいませんでした。
目次
試験概要
- 試験参加者: 104名(Islatravir+Lenacapavir群52名、Biktarvy群52名)
- 副作用: Islatravir+Lenacapavir群で19.2%が副作用を経験(主に口渇や吐き気)、Biktarvy群では5.8%
- 安全性: 重篤な副作用やCD4+T細胞数の変動による治療中断はなし
この結果をもとに、週1回の併用療法は第3相試験へと進みます。