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SanofiとOrano、リード-212を使用した次世代がん治療薬の開発で提携

SanofiとOrano Medが提携し、リード-212(212Pb)を基盤とする次世代放射性リガンド薬の開発を進めます。リード-212は、アルファ線を放出する放射性同位体で、がん細胞を標的にする強力な治療手段として注目されています。

目次

リード-212の特徴

  • アルファ線放出: リード-212は、短い範囲で強力なエネルギーを放出し、がん細胞を破壊します。
  • 高精度な攻撃: がん細胞に結合する生物学的ベクターを用いて、リード-212をがん細胞に届けます。このベクターは、がん細胞が持つ特定のマーカーを認識し、標的にします。
  • 健康な細胞への影響を最小限に: アルファ線の作用範囲が極めて短いため、がん細胞のみを破壊し、周囲の健康な細胞へのダメージが少ないのが特徴です。

この技術は、従来の治療法では効果が限定的であった希少がんに対して、患者の生存期間延長や生活の質向上に寄与する新しい治療法として期待されています。

また、Sanofiはこの提携により3億ユーロの出資を行い、オラノ・メドの新しい事業体に約16%の株式を取得します。この新事業体の評価額は19億ユーロに達しており、Sanofiの出資は、リード-212を基盤とした放射性リガンド薬の開発をさらに加速させるものです。

参考情報

https://www.sanofi.com/en/media-room/press-releases/2024/2024-10-17-05-30-00-2964590

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