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VYVGART、重症筋無力症とCIDPで有効性と安全性を示す結果

argenxは、VYVGART(efgartigimod alfa-fcab)およびVYVGART Hytrulo(efgartigimod alfaとhyaluronidase-qvfc)を用いた臨床試験の詳細を2024年AANEMおよびMGFAで発表しました。

試験では、重症筋無力症(gMG)と慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)における治療効果と安全性が評価され、特に早期発現、持続的な症状改善、ステロイド使用量の削減が注目されました。

目次

試験結果の詳細

重症筋無力症(gMG)に対する効果

VYVGARTは、抗アセチルコリン受容体抗体(AChR)陽性のgMG患者を対象とした試験で、高い有効性を示しました。特に、早期治療での使用が推奨されることが確認され、患者の多くが最小限の症状(Minimal Symptom Expression, MSE)を達成しました。

  • ステロイド削減効果:VYVGART投与開始から1年後、55%の患者がステロイド使用量を5mg/日以上削減し、42%の患者が5mg/日以下に達しました。
  • 早期治療の有効性:Mestinon単独使用の患者を含むすべてのgMGサブグループで一貫して効果を発揮し、早期使用でも高い効果が確認されました。

慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)に対する効果

CIDP患者を対象としたADHERE試験では、VYVGART Hytruloが筋力や運動機能の改善に寄与し、再発リスクを減少させることが示されました。

  • 運動機能と筋力の改善:ADHERE試験では、以前に他のCIDP治療を受けた患者を含め、多くの患者で運動機能および筋力が改善し、その効果が試験期間中維持されました。
  • 再発リスクの低減:VYVGART Hytruloを投与された患者は、プラセボ群に比べて再発リスクが大幅に減少しました。

安全性データ

VYVGARTとVYVGART Hytruloは、いずれの試験でも一貫した安全性プロファイルを示し、8,000人年以上にわたる患者データによって裏付けられています。試験中に重大な副作用の発生は少なく、特定の検査やワクチン接種も不要であることが報告されました。

  • 副作用:主な副作用には、呼吸器感染、頭痛、尿路感染が含まれましたが、その頻度は低く、重篤なものは報告されていません。
  • 検査やワクチン接種の不要性:VYVGART使用中に免疫グロブリン(Ig)のモニタリングやワクチン接種の必要がない点も、安全性の面で大きな利点となっています。

また、この他にも、empasiprubart(ARGX-117)が多巣性運動ニューロパチー(MMN)を対象とした第2相試験で有望な結果を示しており、治療選択肢が広がる可能性が示唆されています。

参考情報

https://argenx.com/news/2024/argenx-highlights-data-showing-patient-impact-across-multiple-im

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