アムジェンは、全身性重症筋無力症(gMG)を対象としたUPLIZNA(inebilizumab-cdon)の第3相MINT試験で肯定的な結果を発表しました。
この試験では、抗アセチルコリン受容体抗体陽性(AChR+)および筋特異的キナーゼ抗体陽性(MuSK+)患者において、UPLIZNAが有効かつ安全であることが確認されました。
目次
試験結果の概要
- MG-ADLスコア(主評価項目):UPLIZNA群は-4.2点、プラセボ群は-2.2点(差: -1.9, p<0.0001)。
- QMGスコア(二次評価項目):UPLIZNA群は-4.8点、プラセボ群は-2.3点(差: -2.5, p=0.0002)。
- AChR+患者におけるMG-ADLスコア:UPLIZNA群は-4.2点、プラセボ群は-2.4点(差: -1.8, p=0.0015)。
- MuSK+患者におけるMG-ADLスコア:UPLIZNA群は-3.9点、プラセボ群は-1.7点(差: -2.2, p=0.0297)。
治療を受けていたステロイド使用患者は第4週から減量が開始され、第24週までに5mg/日まで減量されました。安全性についても既知のプロファイルと一致し、新たなリスクは報告されていません。
今回の試験結果により、UPLIZNAはgMG治療における新たな有望な治療選択肢として期待されており、今後承認申請が予定されています。