小野薬品工業は、韓国LigaChem Biosciences(LCB)と、固形がんを対象とした抗体薬物複合体(ADC)「LCB97」に関するライセンス契約を締結しました。LCB97は、がん細胞に高発現するL1CAMを標的とし、LCB独自のConjuAll™ ADCプラットフォームを用いて開発されたものです。前臨床段階の研究で、複数のがんモデルで強い抗腫瘍効果が確認されています。
この契約により、小野薬品はLCB97の世界的な開発、製造、商業化に関する独占権を取得し、最大7億ドルのマイルストンおよび売上に応じたロイヤルティをLCBに支払います。
さらに、両社はConjuAll™プラットフォームを活用し、新規ADCの創薬提携も結びました。小野薬品は、複数の標的に対するADC開発の権利を取得し、研究進展や売上に応じた支払いを行う予定です。
ConjuAll™は、がん細胞を選択的に攻撃し、正常細胞への影響を抑える技術で、より効果的な治療が期待されています。
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