MENU

千葉市、千葉大学、ノボノルディスクが肥満及び肥満症対策で連携協定を締結

千葉市(市長: 神谷俊一)、千葉大学(学長: 横手幸太郎)、およびノボノルディスクファーマ株式会社(代表取締役社長: キャスパー・ブッカ・マイルヴァン)は、肥満及び肥満症対策を強化するための「千葉市、千葉大学及びノボノルディスクファーマ株式会社の肥満及び肥満症対策に関する連携協定」を締結しました。

本協定の目的は、官民学連携を通じて、肥満及び肥満症に関する知見やデータを有効活用し、千葉市内での肥満症対策を推進することです。これにより、千葉市は地域住民の健康改善を目指し、肥満症対策においてモデル都市として全国および世界に向けて好事例を発信していきます。

目次

背景と課題

千葉市は「健やか未来都市ちばプラン」を掲げ、住民の健康寿命を延伸し、生活習慣病の予防を重視する施策を進めてきました。しかし、近年の調査では、肥満傾向にある子どもや成人の割合、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病の指標改善が進んでおらず、食事や運動の習慣化、健康診断の受診率向上などに課題が残っています。

日本国内の20歳以上の肥満者の割合は、男性で31.7%、女性で21.0%とされており、肥満は糖尿病や高血圧といった生活習慣病の発症リスクを高める主要な因子です。

さらに、肥満に関連する健康障害を併発し、医学的に減量が必要と判断される状態を「肥満症」と呼びますが、肥満症の認知度は低く、治療が十分に行われていない現状があります。

連携協定の概要

今回の協定では、以下の内容を重点的に連携し、肥満および肥満症に関する理解向上と対策の推進を図ります。

  1. 地域住民、医療関係者の肥満及び肥満症に関する理解向上

肥満に関する啓発活動やセミナーの実施、広報活動を通じて正しい知識の普及を図ります。

  1. 千葉市国民健康保険被保険者の肥満および関連疾患のデータ分析

健康診断データを活用し、地域住民の健康状態を把握し、肥満関連疾患の発症リスクやその改善点を分析します。

  1. 特定健康診査・保健指導における肥満及び肥満症対策の強化

特定健康診査(いわゆる「メタボ健診」)の受診率を高めるための施策を講じるとともに、肥満者への個別保健指導を強化し、具体的な減量支援プログラムを提供します。

  1. 子どもの健康支援に関する取り組み

ノボノルディスクがグローバルで展開する「子どもの健康応援イニシアティブ」プログラムを通じて、子どもの肥満予防活動を支援し、健康的な食生活と運動習慣の確立を目指します。

  1. その他、肥満及び肥満症対策に資する取り組み

地域住民の健康増進や生活習慣病予防に貢献する新しい施策を共同で企画・実施します。

今後の展望

本協定により、千葉市は地域住民の健康維持と肥満症の予防を推進し、持続可能なヘルスケアモデルの確立を目指します。また、ノボノルディスクファーマは、肥満症の啓発と治療環境の整備を全面的に支援し、千葉市での成功事例を国内外へ発信し、広く普及させることを目標としています。

協定の有効期間は2024年10月9日から2028年3月31日までです。

各機関の役割

  • 千葉市: 「健やか未来都市ちばプラン」に基づき、肥満症対策を含む市民の健康づくりを推進。
  • 千葉大学: 高い公衆衛生の専門性を活かし、地域における実態調査や医療連携の構築を担う。
  • ノボノルディスクファーマ株式会社: 国際的な肥満症対策の知見と医療連携の実績を基に、肥満症の予防・治療支援を行い、地域の好事例を世界へ発信。

今回の連携により、千葉市は官民学協力による健康づくりのモデル都市として、地域全体の健康向上に向けた新たな一歩を踏み出します。

参考情報

https://www.novonordisk.co.jp/content/dam/nncorp/jp/ja/news/media/2024/10/24-28.pdf

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次