BeiGeneは、10/4、抗PD-1抗体薬であるTEVIMBRA®(tislelizumab)が米国で商業販売開始されたことを発表しました。本薬は、PD-(L)1阻害剤を含まない全身化学療法を受けた後、再発または転移性の食道扁平上皮がん(ESCC)を有する成人患者を対象としています。
TEVIMBRAは、意図的に同等の適応を持つ他の抗PD-1薬と比較して10%低価格で提供され、患者の経済的負担を軽減することを目指しています。
FDA承認は、全生存期間(OS)で統計的有意かつ臨床的に意味のある改善が認められたRATIONALE-302試験に基づきます。
チスレリズマブ(ベイジーン)|Chiku-note.
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目次
試験結果概要
- TEVIMBRA群のOS中央値:8.6ヶ月(95% CI: 7.5, 10.4)
- 化学療法群のOS中央値:6.3ヶ月(95% CI: 5.3, 7.0)
- ハザード比(HR):0.70(95% CI: 0.57, 0.85, P=0.0001)
主な副作用として、血糖値の上昇、ヘモグロビンの減少、リンパ球減少、ナトリウム減少、アルブミン減少、アルカリホスファターゼ増加、貧血、倦怠感、ASTおよびALT増加などが報告されています。
今後、TEVIMBRAは食道および胃・食道接合部がんの1次治療としてもFDA審査中で、さらなる適応拡大が期待されています。
参考・関連情報
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