Rocheは第III相REGENCY試験で、Gazyva(Gazyvaro/オビヌツズマブ)がループス腎炎患者に対し、標準治療のみと比較して優れた腎反応を示したと発表しました。
試験結果では、Gazyvaと標準治療を併用した群で76週時点の完全腎反応率(CRR)が有意に改善され、ステロイド使用の減少も確認されました。安全性は既知のプロファイルと一致し、新たな副作用は認められませんでした。
目次
主な試験結果の概要
- 完全腎反応率(CRR)達成率が標準治療単独群に比べ有意に高い
- ステロイド使用量の成功減少とタンパク尿改善の副次評価項目も有意差あり
- 76週時点での腎機能維持効果も確認
Gazyvaは、病因となるB細胞を標的とすることで腎機能悪化の進行を防ぎ、終末期腎疾患への移行を抑制する可能性があります。
試験結果は米国食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)に提出されており、今後さらなる承認申請が予定されています。