Pfizerは、鎌状赤血球症(SCD)治療薬OXBRYTA(voxelotor)の全ロットを全世界で自主的に回収すると発表しました。また、臨床試験や拡大アクセスプログラムも全て中止されます。今回の決定は、臨床データからOXBRYTAの使用によるリスク(血管閉塞性クリーゼや致死的イベントの増加)が、治療効果を上回ると判断されたためです。
目次
試験結果と今後の対応
- OXBRYTA使用群で血管閉塞性クリーゼと致死的イベントの増加が確認され、リスクと効果のバランスが悪化。
- Pfizerは今後もデータを精査し、規制当局と情報を共有しつつ対応を続ける予定。
- 患者は、代替治療について主治医と相談することを推奨。
OXBRYTAは2019年にFDAの迅速承認を受け、世界35か国以上で販売されていましたが、今回の判断により市場から姿を消すことになります。