AbbVie社は、非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)でc-Metタンパク過剰発現患者を対象とした抗体薬物複合体「Telisotuzumab Vedotin(Teliso-V)」のFDA承認を申請しました。この申請は、既存治療を受けた成人患者に対し、加速承認プログラムのもとで行われます。
目次
試験結果の概要(LUMINOSITY試験)
- 対象患者:局所進行または転移性EGFR野生型非扁平上皮NSCLCのc-Met過剰発現患者
- 評価項目:全奏効率(ORR)、奏効期間(DoR)、疾患制御率(DCR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)
- 特筆点:NSCLCにおいてc-Met過剰発現をターゲットとする治療薬は承認例がなく、承認されればTeliso-Vは初の治療選択肢となる見込みです。
現在、Teliso-Vはグローバル第3相試験「TeliMET NSCLC-01」において追加評価が進行中です。これにより、NSCLC治療の新たな可能性が広がることが期待されています。