AstraZenecaと第一三共のDatopotamab Deruxtecan(Dato-DXd)は、TROPION-Breast01試験において、進行したホルモン受容体(HR)陽性、HER2低発現または陰性の乳がん患者に対して化学療法との比較で全生存期間(OS)の有意な改善を達成しませんでした。
この試験は既に無増悪生存期間(PFS)での有意な結果を確認していますが、最終OS解析では統計的有意差に達しなかったことが報告されました。
目次
試験結果の概要
- 無増悪生存期間(PFS)は有意に改善
- 全生存期間(OS)は統計的有意差なし
- 安全性プロファイルは良好で、治療関連の重篤な有害事象は化学療法よりも少ない
- 間質性肺疾患(ILD)の新たな重篤事例は報告されず
今回の結果は、Dato-DXdのさらなる臨床開発に重要な知見をもたらすものです。詳細な解説は別記事にしておりますのでご参照ください。
TROPION-Breast01試験、Dato-DXdが進行性乳がんの全生存期間で統計的有意差を示さず…でもそれホントにやば…
AstraZenecaと第一三共が共同開発する抗がん剤Datopotamab Deruxtecan(Dato-DXd)は、進行性のホルモン受容体(HR)陽性、HER2低発現または陰性の乳がん患者を対象としたT…