バイオ医薬品大手のGilead Sciencesと、AI技術を駆使して新薬を開発するGenesis Therapeuticsが、低分子治療薬の発見と開発を目指す戦略的提携を発表しました。
GenesisのAIプラットフォーム「GEMS(Genesis Exploration of Molecular Space)」を利用し、Gileadが指定するターゲットに対して分子を設計・最適化します。Gileadは、この提携によって生成された化合物の臨床開発と商業化に関する独占権を取得します。
Gileadの研究責任者であるFlavius Martin博士は、「AIを使った分子の開発は、これまで困難だったターゲットにも対応できるようになる可能性があります」と述べており、AIが新薬発見を加速させることへの期待が寄せられています。
GenesisのCEO、Evan Feinberg博士も、「私たちのAI技術はデータが不足しているターゲットにも対応でき、新薬開発の新しい道を切り開くものです」と強調しています。
提携のポイント
- Genesisは、3つのターゲットに対して3500万ドルの前払いを受け取ります。
- Gileadは、追加のターゲットを選定するオプションを持ち、その場合はさらに費用が発生します。
- Genesisは開発の進捗に応じてマイルストーンごとの支払いと、成功した場合には製品売上に基づくロイヤリティを受け取る権利があります。
今回の取引は、Gileadの2024年の利益(EPS)に約0.02ドルの減少をもたらすと予測されています。
AI技術提携進んできましたね〜