就職活動を行う中で
医薬情報担当者MRになろう!と決意しても
ふとこんな疑問が湧いた人はいらっしゃいませんでしょうか?
学歴フィルターは存在するの?
有利な学部ってあるの?
必要な英語力はどれくらい?
高卒でもなれる?
最初に浮かんでくることですよね。
結論から言うと
学歴や資格は関係ないです。今回はMRの私が
この疑問に答えていきます。
他の記事も見ていってね!!
資格も学歴も関係ない
冒頭で紹介した通り、
基本的に資格も学歴も関係ありません。
ただ募集要項になっているものはありますので
紹介します。
大卒資格は募集要項になっている
ほとんどの製薬会社では入社時の要件に
大卒資格が募集要項に記載されています。
これは薬の作用機序や医師との会話に
ある程度のインテリジェンスレベルが必要だと
判断されているからです。
現状、新卒採用MRの
99%は大卒以上から選ばれています。
多い職業です。
高卒MRはいない?
基本的に大卒必須とは書きましたが、
高卒のMRの方も少ないながら存在します。
主に2パターンありまして
- MR大量採用期に稀に出た高卒枠でMRになった
- 医療系営業職で成績を上げ転職してMRとなった
この2パターンです。
②の方は現在でも再現性があると考えられます。
多いのは医薬品卸売業
(メディセオ、東邦薬品、スズケン、アルフレッサなど)
のMSとして成績を上げ、その後転職するパターンです。
転職では学歴は重要ではありません。実績が全てです。
私が現場で出会った高卒MRの方はこちらが圧倒的に多く、
中でも卸MS→コントラクトMR→メーカーMRのルートが目立ちます。
ありますし、
当然、普通にお仕事されていました。
学歴フィルターはあるの?
学歴フィルターは会社によって違いますが、
経験から基本的に人物評価の企業が多いです。
失礼ですが聞いたことのない大学の人もいます。
私の時も同期入社のMRが100人以上いましたが、
旧帝大から無名大学までさまざまでした。
(旧帝で東大だけはいませんでしたが他はすべていました。)
かといって後々の売り上げと
出身大学は相関していないです。
努力の仕方を知っているとは言われるわね
有利な学部と資格:薬剤師資格っている?
ただ有利な学部と資格だけは有ります。
薬学部の薬剤師です。
新卒入社の3~5割くらいは薬剤師である企業が多いです。
これには薬を扱うということに加えて
全国の営業所に管理薬剤師が必要だからです。
製薬会社の営業所には臨床試薬や製材見本といった
見本の薬剤を収める倉庫があります。
それを管理する責任者として薬剤師が必要です。
全国の営業所に最低一人は薬剤師が必要になるうえ、
急な病気や異動にも対応しなければならないため
一定数の薬剤師が毎年必要になります。
薬剤師が有利なのは当然よね
文系でも大丈夫
文系も全くハンディキャップとなりません!
採用も薬学部を除くと文理は基本半々です。
理系の方が親和性は高いですが、
薬剤師と比較すると文理ともに全く違いありません。
五十歩百歩です。
文系で理系職っぽいMRを選ぶのは
不安があるかもしれません。
でも大丈夫です。
導入研修では親和性のある
理系の方が有利かもしれませんが、
現場に出れば全く同等です。
英文献バリバリ読めて
強かったりします。
理系修士以上じゃないと選べない
MRの次のキャリアが出てきたことは
注意しなければならないわね。
英語力
今少しだけ出てきましたので補足しますが
英語力だけは強く求められています。
早めにTOEICはとっていきましょう。
700〜800点くらいあると間違いなく入社後困らないです。
時間のある学生のうちにとっておきましょう。
学歴より必要な素養がある!
ぶっちゃけ学歴よりも必要なことがたくさんあります。
ざっくりいうとコミュニケーション力なのですが、
ここではいくつか分けて紹介します。
傾聴能力
傾聴能力(相手の話を聞ける力)
こう書くと当たり前のように感じますが、
これが本当に重要です。
真髄です。
相手が話していることを
正確に理解し、会話にし発展させる…
これは本当に難しいです。
さらにいうと相手の話を理解し、会話を盛り上げることで
『こいつの話おもしろいな!!薬の話も聞いてみるか』
と思わせるスキルです。
多忙な医師に薬の話を聞いていただき理解いただくには
医師の精神状態と意識を
こちらに向けなければなりません。
中にはまじめに何もしなくても
聞いていただける顧客もいますが、
そういう顧客は誰に対しても同様の対応なので
他のMRと差が付きません。
結果シェアも変わりません。
どんな相手であっても
相手の話を聞いて心を開かせ提案を聞いてもらう…
これは営業の真髄です。
多くのMRがこれに四苦八苦しています。
差別化能力
心を開かせ提案を聞いてもらえる体勢になったら
次に必要なのが差別化能力(伝える力)です。
MRは製品の情報を届けると同時に
自社の薬を医師に正しく使ってもらわなければなりません。
前述の通り医師は非常に忙しい職業であり、使っている薬も膨大です。
そして医師は自分の薬に不満を抱えているケースは稀です。
そういった不満を解消する薬はMRがいなくても売れていきます。
時間がなく不満を抱えていない医師との面会の中で、
『こういった違いがあるからこういった効果があり、
より患者にメリットを与えられる』
と明確に提案する差別化スキルが必要です。
これを踏まえると採用試験においても
自分は他人とどのような違いがあって
雇うと会社にどんなメリットを与えるのか?
こういうことをより見られることがわかるはずです。
挨拶&清潔感
就職活動をしている人ならば
人は初対面10秒でほとんどの印象が決まるとか
見た目が9割という話を聞いたことがあるはずです。
残念ながら不潔な人やムカつく人が
どれだけいいことを言っても
気持ち悪くとらえるように人はできています!
この辺を詳しく知りたい方は
こちらの記事をご覧ください。
営業では第一印象に影響を与える
清潔感や挨拶が死ぬほど大事です。
営業の皆さんに必要な14項目を聞き取りました。
- きっちりした髪型
- 手入れされた肌
- 白い歯&歯並び
- 無臭
- 見えている部分の体毛
- 整った爪
- 姿勢
- 小皺のないスーツ
- サイズのあったスーツ
- 磨かれている靴
- まっすぐなネクタイ
- ちゃんとしたボールペン
- 綺麗な鞄
- 笑顔
今のとこいただいたのこんな感じです。
面接者は要チェックですかね!1きっちりした髪型
2手入れされた肌
3白い歯&歯並び
4小皺のないスーツ
5サイズのあったスーツ
6磨かれている靴
7無臭
8見えている部分の体毛
9ちゃんとしたボールペン
10姿勢
11まっすぐなネクタイ
12整った爪
13綺麗な鞄
14笑顔 https://t.co/fBtYiEr5Zf— チクチク@お薬ブログ (@mrnetinfo) July 18, 2021
当たり前のことですが、めっちゃ大事です!
断言しますが、これ全部やるだけで
上位10%には入ります!
当たり前のことやん!!
と思うかもしれませんが、
就活が忙しくなってくると
ついつい疎かにしていく人間が現れます。
近くに座ったライバルを観察してみましょう!
あ!って思いますよ!
勉強を続ける能力
医学は日進月歩の世界です。
この中で営業をするには
半ば習慣的に勉強をする必要があります。
学歴は関係ありませんが、
入社後も勉強を続ける能力は必須です。
顧客と話すためにも知識の更新は常に必要です。
資質はわかったけど、それでも学歴が大事じゃないの?
ここまで読んでくれた読者の中には
『資質はわかったけど、それでも学歴が大事じゃないの?』
こんな疑問を持った方もいますよね。
たしかに近年MRの高学歴化が進んでいるのはたしかです。
これには大きく2つの理由があります。
- MRの採用人数が絞られている
- 高学歴者の方が問題解決へのアプローチが上手
薬価削減とスペシャリティ化の流れの中で
MRの募集人数自体が減っており
倍率が間違いなく上がっています。
高学歴者は問題解決のアプローチが上手であることが多いです。
というよりも決まったルールのもとで問題解決方法を覚え正確にこなしたので
高学歴の地位を得ているわけです。
最適解を弾き出すのとが上手い人が
集まっているわけです。
前述の採用人数の減少もあいまって、MRの高学歴化が起こっています。
ですが、これは、高学歴だから採用されているわけではありません。
あくまで必要な能力は前述した
大卒資格、コミュニケーション能力、挨拶&清潔感です。
自身がMRに足る能力を備えていると感じるのでしたら、
自分を信じて突き進みましょう!!!
学歴だけで負けることはあり得ません!!
まとめ
学歴フィルターは存在するの?
有利な学部ってあるの?
必要な英語力はどれくらい?
学歴とか資格よりも必要なことがありますよね!
お分かりいただけたでしょうか?
そんな不安をお持ちの方はこちらの記事も見てみてください。