老けたくない!!永遠に若々しくいたい!!っていうのは人類永遠のテーマですよね。
若々しい方がモテますしね!楽しい遊びもずっとできます!
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でも、時は無情なもので、人はどんどん歳をとっていきます。
そして加齢に伴い各種、疾患にもかかりやすくなっていきます。
まぁこれって当然ですよね…それが通常の認識です。
でも実は加齢のスピードって人それぞれで違うんです。
下の写真はある双子の有名な写真です。双方ともに40歳ですが左側の女性は22歳から喫煙を行っています。
・サーチュイン遺伝子の概要がわかります。
・サーチュイン遺伝子のメカニズムの基礎がわかります。
・サーチュイン遺伝子が老化を抑制する理由が確認できます。
2640円という値段の割にめっちゃ分厚いわよ!
サーチュインって何?
それでは実際にサーチェインについて紹介させていただきます。
かなり噛み砕いて端折りつつさせていただくため
いくつかの項に分けて解説していきますが、まずは簡単に予備知識を紹介します。
予備知識:DNAとヒストン&クロマチンの機能
サーチェインの機能を語る上で欠くことができないのが、DNAとヒストンです。
DNAは皆さんご存じですよね?われわれがもつ生物のカタログともいわれる物質です。
真核生物では細胞核内に収納されています。
でも、じつはDNAってめちゃくちゃ長い物質なんです。
人だと大体2mくらいあるって言われています。
これがさらに束なってまとまったものがクロマチンです。
さらにこのヒストンへのDNAの巻き付き構造は、ただ巻き付いているだけではなく機能も持っています。
具体的には
・ヒストンへの巻き付きが弱い→DNA情報を読み出す酵素がくっつける→DNA情報が読み込める
ヒストン!!DNAの制御よろしく!!
爪遺伝子コードしたDNAを緩めて、
その他のDNAは変なことしない様にキツくしめこんでおくわ!!
これで爪の遺伝子だけ読み込めるな!!
実際はもう少し複雑に制御されていますが、
大体こんな感じで必要な時に読むべき遺伝子、読む必要のない遺伝子を分けて制御しています。
サーチュイン遺伝子の役割
ヒストンに関する予備知識がわかったところで、サーチュイン(Sirtuin)の概要と役割を紹介していきます。
サーチュインって遺伝子の名前なんです!!
ほとんどの生物が持っている古典的遺伝子です。
その為、いろんな種類が発見されています。
一番最初に酵母から見つかったのがsir2でして、それからSir-tuin(2):サーチュインと呼ばれています。
サーチュイン遺伝子にはサーチュイン酵素の情報がコードされています。
サーチュイン酵素はヒストン脱アセチル化酵素と呼ばれています。
名前の通り、ヒストンを脱アセチル化するのがサーチュイン酵素なんですが、
脱アセチル化されるとDNAがヒストンにきつく巻き付き、DNAが読み込めない状態を作ります。
つまり
サーチュイン遺伝子の役割は
DNAをヒストンにきつく巻き付け、DNAが読み込めない状態を作ること。
サーチュイン遺伝子は各所でDNAのヒストンへの巻き付きをコントロールすることで
適切なタイミングで適切な遺伝子が発現する様にコントロールする遺伝子なんです。
役割その2:遺伝子修復のトリガー
さらにサーチュイン遺伝子は傷ついた遺伝子修復のトリガーとなることもわかっています。
遺伝子は日々膨大な傷を負っています。紫外線とか物理的ダメージ等さまざまな要因でダメージを受けます。
ダメージを受けた際にはさまざまなシステムで修復が行われますが、その際にサーチュイン酵素も大きな役割を担います。
サーチュイン酵素がやってきて破壊されたDNAをきつく締めこみ、翻訳をストップします。
またサーチュイン酵素は普段は『細胞分裂を止める遺伝子』にくっつき制御していますが(細胞分裂を止めない様にしている)
破壊されたDNAの要請に伴い『細胞分裂を止める遺伝子』を離れることになり、同時に細胞分裂も止まります。
簡単にまとめると、破壊されたDNAの要請で出動したサーチュイン酵素は
・細胞分裂自体もストップ
サーチュインが十分働くと老化が抑えられる
適切なタイミングで適切な遺伝子が発現する様にコントロールする遺伝子であるサーチュインですが、
冒頭でも述べた通り老化に関連する遺伝子だと考えられています。
具体的には十分なサーチュイン酵素があると老化が遅くなる…ひいては若返る可能性もあると言われています。
働け!!ワイのサーチュイン遺伝子!!!
でもなんで?
そしてそれを助長すること。それが老化の本質だからなんだ!
・脂っこい食べ物を食べる→消化を強化する遺伝子を読み込めない→胃もたれ
・筋肉損傷→筋肉を作る遺伝子を読み込めない→筋力&速度低下…etc
サーチュインが混乱する原因はその役割にあります。
先ほどサーチュインの役割は
・DNA修復の際に読み込みと複製を止める
- DNAの修復かあまりにも大きい
- DNAの修復の頻度が多い
- なんらかの要因でサーチュインが低活性化する
こういった要因が重なりサーチュイン酵素の絶対値がたりなくなると、修復のために複製を止めるのに精いっぱいになってしまいます。
するともう一つの役割である『適切なタイミングで適切な遺伝子が読み込めるようにコントロールする』業務が不十分になります。
小括
ここまでサーチュイン遺伝子の基本的役割とシステムを紹介させていただきました。
- サーチェインを活性化する
- DNAダメージが少ない環境を作る
これが老化抑制に大事だということがわかります。
参考図書