MRを目指していたり、
ご家族にMRがいる
そこのあなた!
こんなお悩みを
お持ちではないでしょうか?
・MRの全国転勤を知りたい
・MRの転勤がどれくらい多いのか気になる
・なんとか転勤しない方法を模索している
・付き合っている人がMRで転勤が心配
・慣れてきたのに転勤はイヤ…
・見知らぬ土地は怖い…
・高頻度の転勤はイヤ
こんな思い抱いて当然よね!
そこで今回はMRの私が
業界の転勤事情を
徹底解説するよ!!
MRは全国転勤の仕事
大前提としてMRは全国転勤の仕事です。
会社の命令があれば
北海道から沖縄まで異動します。
住む場所に関しては決定権がないのがMRです。
慣れ親しんだ場所で、家族とともに過ごしたい…
基本的に
こんな希望は通りません!
こういう願望がある方は
合わない仕事です。
そうは言っても、住む場所って大切ですよね?
全くの受け身でいいか?
と言われると嫌ですよね。
そこでここからは
- どれくらいの頻度か?
- 自分の意思を通す方法はあるのか?
- そのためにやれることは何か?
この3点に着目し、順番に紹介します。
転勤の頻度は3~7年くらいが多い
転勤自体は
早い人で3年
多くの人が5年前後
遅くとも7年くらいでは
転勤させる会社がほとんどです。
2010年ごろまでは
同じエリアに15年いるMRもいましたが
近年は少なくなりました。
これには理由がありまして、主に
- 顧客との過度の癒着を防ぎ
コンプライアンス違反を防ぐ - マンネリ化して生産性が落ちることを防ぐ
こんな理由で会社は適度に転勤させています。
私自身も経験がありますが
3年間くらい同じ地域を回っているとマンネリ化して刺激が減ってきます。
なんとなく自分のできる事、
できないことに無意識に線引きをしてしまい
本来のポテンシャルを
発揮できなくなってきます。
中途半端に見通しが良くなってチャレンジ精神が消えていくんですよね。
こういったことを避けるために転勤があります。
まぁ例外はつきもので
未だ10年以上の
会社もあるけどね
優秀な若手はキャリアを積ませるために
3年くらいで
どんどん重要病院を担当させられます。
これは明らかな出世コースの一つなので
新入社員には
3年で転勤するという意気込み
が重要でしょう。
優秀な若手の転勤は本当に早く
1.5年くらいで転勤を繰り返す人もいます。
全国転勤の時期は?
内資系製薬会社と
外資系製薬会社で時期が違います。
ほとんどの内資系製薬会社の移動の時期は
4月&10月です。
外資系は会社によって違うことも多いのですが、
6月&12月が多いです。
製薬業界は
4月&6月&10月&12月
このタイミングで
異動が多い
こう覚えておけばいいでしょう
なお辞令は2ヶ月前くらいに出ますので
2月、4月、8月、10月
に発表されます。
なおMRの方は
異動を受け物が多すぎて困らないためにも
辞令発表の1ヶ月前
1月、3月、7月、9月には
定期的な断捨離をオススメします。
配属エリアの希望を通す方法は?
大体転勤の頻度がわかったらどこに行けるのか?
という疑問も出てきますよね。
そこで簡単に解説します。
MRの転勤は個人の適正を見て配置されます。
当然企業は企業の成長が目的ですので、
個人の希望よりも、
実績を最大化する人事を行います。
そんな中で好成績を上げているMRは、
実績を上げられるエリアも
多いと判断されるため、
希望のエリアに配属はされやすいです。
なおあくまで
『されやすい』です。
前述の通り適性が大事です。
ただ、最低限、
組織に意見を通すためには
飛びぬけた実績が必要です。
希望を通すには
ボスマネージメントスキルも大事にしよう
あと、これは余談ですが
希望の転勤をしたかったら
所長には逆らってはいけない!!
肝に銘じておきましょう!
MRにとって一番の神は所長です。
人事部には所長⇒支店長⇒本部(人事部)と
情報が伝わります。
他の上司格が同じフロアにいる内勤職ですと
直属の上長と仲が悪くても実力があれば
あいつは上司とそりが合わず
冷や飯を食っているという評価をいただき、
よそから救済していただけることもあります。
しかしMRの上司は基本所長一択です。
他の土地の上司が実力を判断する機会など
皆無に等しいです。
所長とうまくやるスキルがないと
どれだけ実力があっても最終的に埋もれます。
最悪PIPされますからね!
ボスマネージメントスキルも
社会人のスキルだよ!
転勤を回避する方法
基本的には会社都合で全国転勤のMRですが、
働き方の多様化、ライフスタイルの多様化により
ここ数年で制度に変化も見られています。
制度を有する会社では
うまく使うことで
ある程度のコントロールが
可能です。
結婚時には人事部が考慮する会社もある
お付き合いしている人にも仕事があるし
転勤が多い会社だと
結婚しても直ぐには一緒に住めない!!
こんな懸念を抱く人もいらしゃいますよね?
これに関しては
中外製薬の『MR 結婚時同居サポートプラン』、
第一三共やアステラス製薬、塩野義製薬等の『結婚時同居支援』と
業界全体で制度が整ってきています。
名前の違いや要件の微差はあれど、どの制度も
結婚時に配偶者と同居できていない場合に同居可能な勤務地へと異動できるという制度です。
また個人的に面白いな!と思うのが
イーライリリーでして
リリー社には
マイキャリアという
制度が存在します。
この制度はある程度キャリアをあきらめる事で、
自分で勤務地を選べる制度です。
出世願望がない人には
最高では?
制度は
適宜変更調整されているので、
詳細は各社HPを
チェックしよう!
勤務地を限定する制度もある
さらに当面の間、
転勤が無くなるシステムも導入が始まっています。
ただ、その場合は1~3割給料が減ります。
MRの3割だと200-300万円/年収前後でしょうか。
20万円月収が減ることと、
働く場所を天秤にかける形です。
難しい決断にはなりそうです。
ただ選択肢があること自体はMRにとって
非常に重要でしょう。
さらにイーライリリー等は
待遇の変わらない
勤務地限定制度を導入しています。
なんだかリリーの待遇が良い?
転勤もわるいことばかりじゃない
転勤イヤーって人が
ここまで読んでいただいていると思いますが、
転勤って悪い事ばかりじゃなくて
良いことも多いです。
なので、
いくつか例を
紹介させてください。
転勤時には準備金が払われる会社もある
大体の会社が転勤時にはお金がもらえます。
転勤は準備すること、
やるべきことも多く非常に大変です。
特に家具やカーテン等は
新居では合わなくなることが多いです。
私の後輩に
オーダーカーテンをつくり、
思い通りの家ができた
直後に転勤が決まり、
カーテンが全く無駄になったMRもいます。
上記は非常に残念な例ですが、
こういった弊害に対応し、
さらに準備物を買いそろえるために
転勤一時金として5~15万円
この金額が払われる会社が多いです。
一回転勤するたびに
何らかの家具が
新しくなっていきます。
多くの会社では
潤沢な住宅補助を用意している
MRは会社命令で全国を飛び回ります。
そのため、住宅補助は十分な会社が多いです。
実質全額会社が負担してくれる会社、
10%~90%負担してくれる会社、
あまり負担してくれない会社と幅はありますが
50%前後は負担してくれる会社が
ほとんどです。
エーザイなんかは昔は
家賃は実質0円らしいです。
非常にうらやましい。
給料や福利厚生について
詳しく知りたい方は以下記事をご参照ください。
まとめ
MRは全国転勤の仕事です。
35年くらいのサラリーマン生活で
5~8回くらいは転勤します。
これは人によっては非常に負担になります。
その分、各種保証はかなりそろっていますし、
力があれば会社に無理を聞いてもらうことも
できますし、
近年では勤務地を限定する制度も出てきています。
そういった制度を活用しながら
転勤族としての人生を
謳歌していただければよいのではないでしょうか?
結婚に関しても大丈夫です。
どうしても片方が動けなければ、
単身赴任も可能ですし、
実際単身赴任MRは非常に多いです。
だいたいはお金が解決してくれます。
なんだかんだ
転勤自体もなれます。
業界として制度は
充実してきているので
転勤族ライフを
楽しみましょう。