製薬会社のMRって高給って聞いてて
職業として正直気になる…
でも……
・激務で22時や24時まで仕事なんでしょ?
・接待や学会で休日出社あるんでしょ?
・持ち帰りサービス労働も多いんでしょ?
要は激務なんじゃないの?
という不安をお持ちの
学生や転職希望者も
多いのではないでしょうか?
でも自分が働く職業ならば
不安に思って当然の内容ですよね!
激務に耐えられる人
ばかりじゃないですからね
でも実際のところって
なかなか知る機会がない…
そんな人、多いのではないでしょうか?
本記事では
10年以上MRとして働く
私が本当のところを
調査&回答します!
製薬MRが激務じゃない理由を徹底解説【MR165人にアンケート】
実は冒頭で羅列された不安は
2015年ごろまでは
全部事実でした!
この頃までは
- 22時まで営業所で内勤
(それから飲みに行く) - 完全な休日は月に2日位
(接待や講演会など) - 有給は存在しない
(取ることが悪の風潮) - 休日の持ち帰り業務は無限
(勉強や内勤業務) - でもそれが当たり前だから
なんとも思わない
正直、地獄です。
40代50代でも
同じ働き方だったから
先輩たちは
化け物なんだと思うわ。
しかしながら、今となっては
ほぼ全てが
改善しています。
この10年で
電通の過労事件や
有給取得の強化、
コロナ禍による
リモートワークの推進などにより
- エリアにもよるが20時には家にいる
- 完全な休日が8〜10日位
- 有給は無理矢理使わされる
- 休日業務の禁止
と別会社のように変化しています。
もちろん会社間で
差はありますが
周囲の他者に聞く限り
全般的に改善しているのは
間違いありません。
実際にツイッターでアンケートを取ってみても
【投票人数内訳】
投票321票
閲覧用が48.6%=156人
激務回答が13.1%=42人
ホワイト回答が38.3%=123人
閲覧用を抜き
165人のMRの方々に
回答いただきました。
閲覧用を抜いた激務回答とホワイト回答の比率は
7割以上が
ホワイトという結果です!!
多くのMRがこの10年で
業態がホワイト化した
と感じていることが
わかります。
続いて
ホワイト化した理由や
働き方の本当の所を
細かく紹介します。
結論だけわかれば
OKという方は
他の記事を見てくれると
嬉しいです。
大体20時には家にいる
最近は大体20時には家にいます。
コロナ禍の影響や
労働時間の短縮に会社が力を入れ
営業エリアから直接自宅に帰るケースが
増えたためです。
もちろん
20時以降まで営業している病院を
担当している場合は
それ以降の帰宅となりますが、
田舎担当の場合は
18時に終わるクリニックが
ほとんどなので
19時すぎには
自宅に着くMRが多いです。
ツイッターアンケートも
19時前後に
ボリュームゾーンが
ありますね。
21時以降はあんまりいないわね
MRは自分の労働時間をコントロールできる
最低でも19時まで拘束って長くない?
アフターファイブなんてないじゃない!!
そんな不安を持たれた方も
いるかもしれません。
でもご安心ください。大丈夫です。
MRという仕事の魅力は
その裁量性の高さにあります。
極論ですが、
ずっと家にいても
問題ありません。
業務がたてこみ、
訪問する体力がないときは
12時に帰っても問題ありません。
行動量が減ると
売り上げ減少につながりますが、
一日二日休んだくらいでは
減少にはつながりません。
新薬の採用がかかっている等、
スピーディーな訪問が
求められる場合は別です。
あと経験上2週間くらい怠けると
問題が出てきます。
モチベーションに左右されるのは
プロではありませんが、
どうしても無理な時は休める、早く帰れる
というのもMRという仕事の魅力ではあります。
セルフコントロールが
重要な仕事です。
ただ家にいるときは
スマホを細かく
チェックするのよ!
なぜかサボっている時に
上司は電話してくるわ!
有給はむしろ取らされる
2019年に働き方改革関連法が施行され、
有給休暇事情が一変しました。
働き方改革関連法では
年10日以上
有給が付与されている人は
年に5日以上
有給消化するという目標
というか義務が課せられています。
この目標を超えない場合、
会社に対して
1人当たり
30万円以下の罰金が
課せられます。
現在業界では
MR 1000人超の会社は
珍しくありません。
つまり全員違反すると
1000人で3億円の罰金!
こんな罰金バカらしいので
会社は死ぬ気で休みを取らせてきます。
ちなみに私は去年15日有給を取っています。
1ヶ月に1〜2日が有給です。
ここまで休むのも
逆に難しいくらいです。
なお有給を取ることが難しい&
方法が分からない
という方は
こちらの記事を参考にしてください!
労働時間の適正化
そしてこれも
働き方改革関連法と
テクノロジーの進化が絡むのですが
労働時間を適切に管理して働かせよう
という動きが大きくなりました
MRの多くはみなし労働制で
どれだけ働いても、働かなくても
1日の労働時間は同じという状況でしたが、
技術の進歩で
『え?もっと正確に計測できるんじゃない?』
という対応をする会社が増えてきています。
結果、より労働基準法に縛られることになり、
労働時間を法律内に収めるために
・土日の講演会をできるだけ避ける
・土日のPC操作を禁止する
(ログが追えるため)
こういった対応をする会社が増えてきています。
土日の仕事は
本当に減りました…
2012年4月より接待は禁止
土日の仕事が多かった理由には
もう一つありまして、
それが接待の禁止です。
2012年3月までは、接待やゴルフ等の遊戯を
土日に行うことが多かったです。
特に病院は土曜午前にも営業しているので
夕方から接待が土曜日の定番でした。
接待が禁止され
明らかに自分の時間は増えました。
前述の
働き方改革関連法と
接待の禁止により
土日業務は
どんどん減っています。
大学担当の土日業務も減少傾向
大学担当の生活といえば、以前は
演者の医師に随行して
全国を飛び回る
これが基本でした。
そのため土日は常に飛行機
という人が多かったです。
しかしながら、土日の講演会の減少
さらにコロナ禍により発達した
リモート講演会のおかげで
飛行機に乗って
随行する機会も激減しています。
結果、
大学担当の土日業務も
減少傾向です。
あ、でも第一◯共だけは
異様に多いかも…
ただ業務が減ったことで
リストラや不要論も
加速しているも
間違いありません…
忙しい日と忙しくない日のスケジュール
最後に私の現在のスケジュールを
簡単に紹介させていただきます。
忙しい人、忙しくない日で少し違いますので、
パターン分けして紹介します。
まずは忙しい日です。
【忙しい日】
06:00:起床
06:45:出発
08:00:特約店到着簡単な打ち合わせ
09:00:内勤開始&食事
11:00:医療機関訪問開始
14:00:昼食
15:00:医療機関訪問開始
19:00:営業終了
月末等本当に忙しい時は
ここから1〜2時間
内勤します。
【忙しくない日】
06:00:起床
08:30:自宅で食事しながら内勤開始
10:00:エリアに移動
11:00:医療機関訪問開始
14:00:昼食
15:00:医療機関訪問開始
18:00:営業終了
19:00:帰宅
なお疲れていると
18時前に帰っていることも
あります。
まとめ
MRは確かに拘束時間の多い職種でしたし、
業務内容も多岐にわたります。
忙しいときは発狂しそうになります。
特に期末。
しかしながら労働環境は
明らかにホワイトになりました。
そして現状さらに進んでいます。
正確にいうと会社によるところも多いですが
業界の流れなのは明らかです。
昔は激務でしたが
現在はホワイト&
自分の裁量で働ける仕事に
なりました
今後の人員減で
変わっていくかも
しれませんが、
現状はこんな感じです!
本記事が
MRの業務状況が
気になっている方の
参考になれば幸いです。