承認がおりたばかりの新薬…『最初の印象』ってすっごく大事ですよね!!
「できれば、いい印象を持ってもらってなるべく早く採用に漕ぎ着けたい」というのはどんなMRも持っている気持ちではないでしょうか?
でもいい印象を持ってもらいたいが故に…
- 「新薬が出て初めての説明会…どんな質問がくるか心配、下手な返答はできない」
- 「新薬の製品紹介するけど、どんなこと顧客が考えているかいまいち分からない」
- 「今日から話せるけど、導入トークはどうしよう」
こんな風に考えている人多いのではないでしょうか?
実際私も不安で不安で、最初は全く市場もない顧客にアドバイスいただいたり、会社のテキストを徹底的に読み込んだりして対策してきました。
でもこの方法って「専門外の顧客なので的が外れたり、テキストの全体を覚えて効率が悪かったり」という問題点も孕んでいます。
ネットで調べれればいいのになぁ…まぁ無理だから体当たりしながら、足で稼ぐしかないな!!
私もこんな風に考えていました!ブログを学ぶまでは!!
ネットでもかなりのレベルまで顧客のニーズを確認できるんです!!それも非常に簡単に!!
正直かなり使えます。
いろいろな事に応用できるテクニックですので気になりましたら是非ご覧になってください。
キーワードを調べよう
まず結論ですが、
キーワード選定というブロガーがめちゃくちゃよくやるテクニックを使います。
キーワード選定って?
キーワード=重要な言葉という意味ですよね。
そう、言葉です。いろいろな意味を内包していますが、
ブログにとってキーワードとは検索エンジンで検索される言葉のことをいいます。
そして、このキーワード選定はキーワードツールというモノを使って行います。
有名どころはGoogleのキーワードプランナー等があります。ただ営業で使うのでしたら、
社畜のオススメはラッコキーワードです。
オススメはラッコキーワード
ラッコキーワードは基本無料のキーワードツールです。
なぜラッコキーワードがオススメかというと
「わかりやすいから」これに尽きます。
営業で使う場合は(特に最初は)細かい機能は必要ありません。機能が複雑だとどうしても使いこなせなくなってしまいます。
初めて使うツールの使い方が複雑だとやる気無くしませんか?
社畜はシンプルじゃないとあっという間に投げ出すグズなので、シンプル重要です。
その点、ラッコキーワードは数あるキーワードツールの中でもシンプルな部類で直感的に操作が可能です。
ラッコキーワードの使い方
それでは実際のラッコキーワードの使い方を見てみましょう。
基本的な使い方は検索部分に文字を入れるだけです。
今回は、新進気鋭の新薬ノバルティス社のエンレストで検索してみます。
エンレストでやってみる
コチラが実際にエンレストで検索した場合の結果です。
エンレストに関連する検索キーワードが一覧になって表示されています。
左上の「エンレスト」しか書かれていない部分はサジェストキーワードと呼ばれる物で、最もGoogleで検索されているキーワードの組合せです。
実際、添付文書、やインタビューフォーム、薬価、発売日という多くの方が検索しそうなワードが並んでいます。
ただココにはおそらく使える情報はないでしょう。
当たり前すぎる、簡単に予想できる情報が多いので、営業に直結することは少ないでしょう。
それよりも、そのあとに続く数々のキーワードの組み合わせのほうが重要ですので、見ていきます。
ちなみにラッコキーワードはCSV出力も可能です。右上にボタンがあるのがわかると思います。
なお2020/10/16現在Googleでは156のキーワードの組み合わせがある様です。
医薬品の名前まで打ち込む人は医師、薬剤師等の医療関係者がメインだからね。
一般的なキーワードでない分、どうしても少なくはなるよね。
その分、医療従事者のニーズを如実に反映しているとも言えますね。
これ実はポイントだったりするんです。
ポイント
実は製品名や一般名で検索するというのは重要なポイントだったりします。
検索エンジンはいろんな人が使えますので、医療従事者のニーズを浮かび上がらせるにはある程度絞り込んだ検索ワードにする必要があります。
その点、商品名は最適です。多くの場合、このキーワードを調べるのは医師、薬剤師等の医療従事者と実際に飲む患者、そして製薬会社の社員位です。
また承認−新発売の間の3ヶ月の間では実際に処方された患者はいない状態なので、ほぼ医療従事者と製薬会社社員といっていい状態です。より精度は高くなります。
ニーズが眠っていそうなキーワード一覧
それでは実際に使えそうなキーワードを探っていきましょう。
CSV出力して似た様な言葉をざっとまとめまたのがこの表です。(長いので一部だけ抜粋です)
組み合わされているキーワードで多い物は
添付文書、機序、薬価、ディオバン、エビデンス、WEB、血圧、認知症、コード、尿関連、日経、処方制限
といったところでしょうか。
類義の組み合わせが多いほどニーズが強いとは一概には言えないですが、
いろいろな言葉で調べられているキーワードの組み合わせですので一般的には興味が強いと考えて良いです。
実際はここまで分類しなくても眺めているだけで『お!こんなこと調べられているのか!!』という気づきがあります。
実際先ほどの組み合わせを確認してみると
添付文書、機序、薬価、エビデンス、コード、WEB、処方制限、ディオバン
→この辺は調べられて当然のキーワードです。
添付文書、機序、薬価と言葉通りの内容を知りたいのです。
MRならば当たり前に備えておけばいい内容ですし、皆さんわかっていますよね。
それよりも、この後の方が大事でして
- 血圧→血圧への影響気にしているのかな?降圧薬との併用、変薬についてのデータが必要だな。
- 認知症→認知症に関連あるのかな?認知症との関連を調べなければならないな。
- 尿→腎機能や尿量のデータも必要かも
- 日経→日経になにか面白い記事があったのかな?しらべないと
こんな感じで、なぜこのキーワードが検索されたか考えることで顧客ニーズが浮かび上がってきます。
細かく調べると思わぬ収穫があるかもしれません。
あとがき、ネットでもよくあるニーズの把握はできる。
今回はMRの皆さん向けに、簡単なキーワード選定方法をご紹介させていただきました。
もちろん直接会って話すニーズ確認方法にはかなわないでしょうが、その準備としてネットのキーワードを使うという方法は簡単かつ効率的な方法だと私は考えています。
面会がなかなかできない昨今ですから、こんなスキルも活かして顧客ニーズの事前把握に使うのはいかがでしょうか。